こころの散歩
イザベラ女王の聴罪司祭
イザベラ女王の聴罪司祭
イザベラ女王の新しい聴罪司祭として、フランシスコ会のフランシスコ・ヒメネス・デ・シスネロスが選ばれた。彼は最初は断ったが、命令を引き受けざるを得なかった。彼は貧しい修道服を着て、女王の前に現れた。
イザベラ女王が赦しの秘跡を受けようとした最初の日、シスネロス神父は椅子に座り、女王にひざまずくよう案内した。しかし、それは宮殿のしきたりに合わなかったので、女王はシスネロスに言われた。「神父様、ここでは女王の聴罪司祭がひざまずいて、女王の告白を聞くことになっています。」
シスネロスは答えて言った。「ここに女王はいません。ここには罪の赦しを求める一人の罪人と、資格はないのですが、神の代理者の私です。当然あなたはひざまずき、私は主の代理者として座るべきです。」そしてそのように行ないました。
女王は後で、「私はこのような聴罪司祭が気に入りました。」と述懐しました。そしてその時から、彼はずっと女王のアドバイザーとなり、後に枢機卿となりました。
画: 軽部 修司