こころの散歩
ディア・ジーザス
ディア・ジーザス
(去る6月3日、享年90才で天国へ旅立たれた御受難会のマテオ神父が、鈴木忠一神父に語った言葉。)
ある日、福岡に向かう車の中での会話。
「鈴木神父さま、ゆうべ私はイエズスさまに手紙を書いた夢を見ました。始めにこう書きました。ディア・ジーザス(拝啓、イエズスさま)と。もう一度、ディア・ジーザス(拝啓、なつかしい、慕わしいイエズスさま、大好きな私のイエズスさま)と、でももう一度、ディア・ジーザス、もう一度ディア・ジーザス、ディア・ジーザスと・・・何行も、何行も、何十行も続けて書きました。それから、アイ・ラブ・ユーと書きました。続けてアイ・ラブ・ユー(私はお慕いします)、アイ・ラブ・ユー、アイ・ラブ・ユー・・・これも何行も、何十行も書き続けました。それだけ、それだけしか書きませんでした。
そして、最後に私の署名、マテオ と書きました。そうしたらうれしい、うれしい、マテオの署名のそばに私の名前を書かせてください、私も、私も・・・とあちらからもこちらからも大勢の人が私の手紙を囲みました。とてもうれしい、うれしいでした。」
なんと美しく気高い夢であることか。車を運転する私は、思わず体が引き締まり、胸があつくなる思いに満たされていた。
御受難修道会会員 鈴木 忠一 「むなかた祈りの森だより」(2002年夏26号)より
写真: 「むなかた祈りの森だより」