こころの散歩
プラス記号の人
プラス記号の人
10歳の少年は算数ができなかった。両親は学校のこの科目の成績が良くなるようにいろいろ手を尽くしたが結局成果は上がらなかった。 そこで、最終的に両親は息子をカトリック学校へ転校させることにした。
少年は転校の第1日目から毎晩テキストを勉強するようになった。初めての通信簿を受け取ってみると、算数の成績がAになっていた。
そこで、お父さんが尋ねた。「おい、すごいじゃないか。 一体どういう訳だい? シスターのおかげかい? それとも教科書のせいかな?」
息子は答えて言った。「前は、算数なんてどうでもいいと思っていたんだ。でも、新しい学校に入った時、足し算の記号に釘で打ちつけられた人を見て、ここは大変な場所だと分かったんだよ。」
“MORE STORIES of LIFE and LAUGHTER”Fr.Bel San Luis, SVD