こころの散歩
マリアヘの祈りによる命拾い
マリアヘの祈りによる命拾い
イルムガルト・ウッドは第二次世界大戦中ドイツに住んでいた若い女性で、次のように語っています。
ある朝、彼女の母と姉妹たちはアメリカ軍の飛行機が砲撃され、空から炎が落下したのを見ました。イルムガルトの母は敵の一味だったパイロットのために本能的にマリアヘの祈りを口にしました。
何年か後、ウッド一家はアメリカへ移住しました。母はカリフォルニアの病院で仕事をすることになりました。ある日のこと、ある患者が彼女がドイツ出身だとわかり、ドイツのどこから来たのかと尋ねました。彼女がシュトゥツトガルトの出身だと答えると、彼は戦時中、彼が乗っていた飛行機が砲撃を受けて、空から炎が落下したとき、シュトゥツトガルト上空で奇跡的に命拾いしたことを話しました。
「私は間一髪のところで外に出ました。私自身、どのようにして外に出たのか、その詳しいことを覚えていません。今日に至るまで、誰かが私のために祈ってくれたに違いないと確信しています。」
ホアン・カトレット / 須沢 かおり 編著 「マリアのたとえ話」(新世社より)