こころの散歩

人を助ける夢

人を助ける夢

 神経成長因子の発見により、1986年に医学ノーベル賞を贈られたモンタルチーニ は、百歳の誕生日(2005.12.22)に当たって、次のように話しています。

 「私は子供の頃、みにくいアヒルの子のようでした。優秀な兄や姉に囲まれて、愚か者で、なにも出来ない、と劣等感を感じていました。そのような中で、アルベルト・シュバイツアーがアフリカで熱帯病患者を助けている話を聞きました。その時、私の夢が生まれました。夢を持つと、積極的に生き生きと生きるようになりました。
 父は私に結婚するように言いましたが、私は勉強したいと望みました。神経組織の分野に入った時、その美しさに驚いて、一生涯をそこに捧げる決心をしました。そして今、アフリカの子どもたちが勉強できるように、また、病気に打ち勝つように助け、アフリカのイスラム教の国で圧迫を受けている女性を解放するために働くようになりました。私は自分の限界を乗り越えるための道を発見したのです。それは人を助ける、ということです。それは私の一生で一番よかったことです。」

  

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