こころの散歩

仕事と休み

仕事と休み

 劇作家であるハシントン・ベナベンテが、ある日ガナパガルという村の別荘で原稿を書いていた。
 一人の百姓が前を通って、「ドン・ハシントン、こんにちは。いい休みをとっているね。」と声をかけると、ハシントンは「いや、仕事をしているんだよ。」と答えた。
 しばらくして同じ百姓が、今度はスコップを手にして土を掘っているハシントンを見て、「よく働くね!」と声をかけると、ハシントンは、「今は休んでいるんだ。」と答えた。

  

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