こころの散歩
周りに気づく
周りに気づく
身の周りにあるものにあまり気がつかない人がいます。実は私にもその傾向があります。以前はよく友人にからかわれたものでした。なにしろ花や虫や鳥に気づかないばかりか、牛のような大きなものがいることにも気づかず通り過ぎることがあったくらいですから。それでいいのだ、私だけがそうなんじゃないと分かったときは、ほっとしました。不思議なことに、それ以後の私は周りにあるものに気がつくようになり、またそれに注意を向けるようにもなりました。私にとって新しい世界が開けたのです!
人は外の世界に対して鈍くなるのと同様、自分の内面にも鈍くなる場合があります。自分が怒ったり悲しんだりストレスを感じたりしていると気づかなかったり、あるいは不快に気づいていてもそれがなぜだか分からなかったり。だから自分の内面の声に耳を傾ける方法を知っておくことが大切です。
ジーン・ヒントン 編著 / 光原 百合 訳 「祈りの泉」(女子パウロ会)より