こころの散歩

妬みのなせる業

妬みのなせる業

 ギリシャ史の中に、いくつもの競技で輝かしい成績を上げた青年の栄誉を讃えて市民が銅像を建てたという話が出てきます。
 さて、この銅像はあまりに立派だったので、競技でこの青年に負けたライバルは妬ましく感じていたそうです。この男はある晩、闇にまぎれて銅像を盗み出し、破壊しようとしました。最初の一振りは銅像にかすり傷がついただけでした。今度は力いっぱい打ち込むと銅像は一気に倒れました・・・男の頭上に・・・そして男は死んでしまいました。
 妬みはそれを抱く者を傷つけてしまうのです。

“Tonne”より
  

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