こころの散歩

恐れてはならない

恐れてはならない

美しい蝶も飛ぶ前に変身することを見るまで、変化を恐れていた。
あえて試してみない時だけ失敗する、ということに気づくまで、失敗を恐れていた。
どのようにおこなっても、自分の事を評価するだろうということがわかるまで、人の評価を恐れていた。
痛みが成長するために必要だとわかるまで、痛みを恐れていた。
死が終わりではなく始まりであるとわかるまで、死を恐れていた。
憎しみが無知から生まれることがわかるまで、憎しみを恐れていた。
自分自身を笑うことができるまで、笑い者になることを恐れていた。
年をとりながら毎日賢くなることがわかるまで、年をとることを恐れていた。
夜の暗闇に輝く星の美しさを見るまで、暗闇を恐れていた。
自分を愛することができるまで、一人になることを恐れていた。

(作者不詳)
画: 泉 類治
  

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