こころの散歩
愛の力
愛の力
ある日、あるおじいさんが、復活は信じられないので、証拠を示してほしいと思って司祭のところに来ました。司祭館に着いた時、司祭は、もうすでに人と話しているところでした。司祭はおじいさんを見て立ちあがり、微笑みながら椅子をすすめました。面接が終わってから、司祭はそのおじいさんを迎え、長い間話をしました。そのおじいさんは心穏やかに、神の平和を味わうことができました。司祭はおじいさんの突然の変化に驚いて、「私たちは長い話をしましたが、その中の何によって、イエスの復活を認めることができたのですか?」と聞きました。おじいさんは「私が待ちくたびれないように、あなたが親切に椅子を差し出してくださったことです。このようなことをする人の先生は、何でも出来るはずだと信じたのです。」と答えたのです。
フスト・ロペス 著
画: 泉 類治