こころの散歩
損な商売
損な商売
ある日お父さんに連れられた9才の男の子が、ミサの聖体拝領の列に加わろうとしなかったので、お父さんが促すと、「ぼくは行けない」と涙をためて子どもが答えました。
お父さんが、「どうしたんだ?」と聞くと、子どもは、「初聖体の時にせっかくもらった記念の万年筆を、50セントのお金と引き換えに売っちゃったんだ」と、答えました。
お父さんは子どもの頭をなでながら、愛情を込めて言いました。
「それは、相手の人に得をさせてあげたんだ。お前は損な商売をしたんだ。イエス様は怒らないよ。」
こうして男の子は聖体拝領の列に喜んで加わりました。
画: Autor:Gregorio Dominguez, www.encuentra.com