こころの散歩
父の肩車
父の肩車
かつて、教皇ヨハネ23世が戴冠式の時に話された言葉です。
「7歳になったばかりの私は、父親と一緒に町に行き、カトリック信者の集会に参加しました。幼かった私は、元気よく歩き始めましたが、すぐに疲れて歩けなくなり、父親に肩車してもらいました。町に入った時には大勢の人が集まっていたので、背の低い私には何も見えませんでしたが、その時もまた、父親は私を肩に乗せてくれて、そこからはすべてを良く見通すことができました。
私は77年たった後も、父親のこの温かい肩車を忘れることができません。この7歳の時の体験を通して、疲れている時、また、困難にぶつかってどうすればよいかわからない時、天の父が肩車をしてくださるように願うことを学びました。」
画: 泉 類治