こころの散歩

犬の哲学

犬の哲学

散歩に出る機会を逃さないように。
触れているすがすがしい空気や風を
心地よく感じてみなさい。
愛する人が近づいて来たら、走り寄って挨拶し、
会えた喜びを率直に表しなさい。
必要な時には、従順になりなさい。
誰かがあなたの縄張りに進入した時は、
そのことを気づかせなさい。
休める時に休み、起き上がる時は体を伸ばしなさい。
毎日、走り、跳ね、遊びなさい。
常に誠実でありなさい。
食べ物は喜んでおいしく味わい、
満足したら食べるのをやめなさい。
自分でない者になろうとしてはいけません。
探しているものが埋められているなら、
見つかるまで掘り続けなさい。
誰かが嫌な思いをした時は、
静かにその人の側に座り、癒すことを試みなさい。
暑い日は、水をたくさん飲んで、
葉の繁った木かげの芝生かお気に入りの場所で休みなさい。
幸せな時は、体を振って踊りなさい。
どんなに非難されようとも、
自分に非のないことの責任をとってはいけません。
根に持たず、悲しまないように。
友だちのところへ走って行きなさい。
単なる散歩に喜びを感じなさい。
常に注意深くありながら平静でいなさい。
喜んで人を愛し、
あなたを愛する人に可愛がってもらいなさい。

(作者不詳)
画: 泉 類治
  

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