こころの散歩

神が人に触れるとき

神が人に触れるとき

 ある農家の主人は、今年のトウモロコシの収穫が芳しくなかったので、隣の裕福な農家の畑から“借りる”ことにしました。彼は大きな空袋を小脇に抱え、小さな息子を連れ、隣の畑の一番遠い隅を目指しました。
 そこに着くと彼は用心深く右、左、前、そして後ろを見回して、誰にも見られてないことを確認しました。そしてトウモロコシの最初の1個をもぎ取ろうと手を伸ばした時、息子が言ったのです。
 「お父ちゃん、まだ、上を見ていないよ。」
 彼ははっとわれに返ったのでした。

“Ruth a Pray”より
  

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