こころの散歩

酉(とり)年の子

酉(とり)年の子

わたしは酉年の子
わたしが生まれた時
喜んでお祝いにきてくれた
鳥たちのことばを
母はよく話してくれた
その中でみそさざいのことばが
一番うれしかった
みそさざいは、ぱっとしない
小さな鳥だがまっさきにきて
この子は自分で自分の運命を
切り開いていくと言ったという
そのことばが今もわたしの体に
深く刻み込まれている

「坂村真民全詩集 第三巻」(大東出版社)より
  

ページ上部へ戻る