こころの散歩

魂がある限り

魂がある限り

彼らは私の目であるべきものを奪った。
だが私はミルトンの楽園を思い描いた。
彼らは私の耳であるべきものを奪った。
だがベートーヴェンがやってきて私の涙をぬぐってくれた。
彼らは私の舌であるべきものを奪った。
だが若いときから私は神と話した。
神は彼らが私の魂を奪おうとするのを許そうとはなさらなかった。
魂がある限り、私には全部がそなわっている。

――ヘレン・ケラー

写真: 片柳 弘史
  

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